森の集いとは

森の集いは2012年から、
共同代表の出口晴久と榊原一憲の呼びかけを
きっかけに活動がはじまりました。

春と秋、5月と9月の年に2回、
春は大阪市内、うつぼ公園という都心部で、
秋は兵庫県朝来市、和田山町竹田の里で、
マーケットを開催しました。

マーケットの開催は、祭りであると同時に、
関西広域のゆるやかなネットワークを
形成することが目的でした。
マーケットという現実的な営みは、
災害時に食料を確保し、運搬・炊き出しを
するための備えでもあります。 

また、これからの生き方を考える上で、
自然とともに生きる人々に学び、
新しい生き方を発信するために、
小冊子の発行にも取り組みました。

そうした活動をするための資金として、
森の集い基金の運用にも取り組んでいます。

2012年のこうした取り組みの成果・反省を経て、
2013年の活動を模索していきます。



共同代表の出口晴久と榊原一憲の活動の紹介は
こちらからご覧ください。[LINK]

森の集いという活動がはじまるまでの経緯については
下記の記事をご覧ください。
「森の集いができるまで」 [LINK]

森の集いの趣旨・活動については、
ホームページからもご覧いただけます。
森の集いホームページ [LINK]



○森の集いとは○

2012年から
「これからどうしていくかを話し合う場所」。
食、農、暮らし、震災支援、放射能。
TPP、金融崩壊、食料難。
貧困や格差などの問題
子供たちのために 未来のために
これからどうしていくか
創っていくためのアクションです。

土に近い 自然に沿った
生き方を選ぶ有志が集い
春は街で 秋は里で
新しいライフスタイルを発信、提案します。
そして毎日の生活の中でも
さまざまな問題を乗り越えるための
活動を行います。



○主催者の想い○

大阪の中心部、うつぼ公園にて「森の集い」を開催します。3. 11の東日本大震災、原発事故以降、現代社会システムの根底が問い直されていると感じます。そんななか身近な人たちの中に、各地で地域の循環を考え自然のライフサイクルに寄り添い、人と人の繋がりを大切にする「懐かしく新しい暮らしのカタチ」を提案・実践している人々がいます。そのような人たちが大阪の中心部、街の人たちの憩いの場として愛されている「うつぼ公園」に集い、語り、繋がって、ゆるやかなネットワークを創るために「森の集い」は生まれました。

各地域にローカルなマーケットがたくさん生まれているなかで、なぜいま大阪市内でマーケットなのか? 私たちはその意味を「樹」に例えてイメージしています。うつぼ公園は大阪の中心「へそ」ともいえる場所にあるにも関わらず、緑が広がる唯一無二な場所です。市内の多くの人たちの憩いの場として愛されています。

そこに蒔く一粒の小さな種としてスタートするのが「森の集い」です。その種がみなさんの協力で大きく育ち、大きな樹となったとき、そこには多くの果実が実り、心地よい日陰をつくります。そして言葉や肌の色、性別、地域的、経済的な格差を超えてさまざまな人が憩う場になります。


そこで出会った人達が笑い合い、語り合うことで、未来の社会のあり方を考える場にもなるはずです。それは相互理解、コミュニケーションを目的としたピースフルなマーケットとしてカタチにします。市場経済からすこし離れた、物々交換やエネルギー交換に近い、気持ちの良いお金の流れも生み出せればと考えています。

樹は地上に現れている部分がすべてではありません。空に向かって大きく広がる葉と同じぐらい、広く、深く、土の中に広がっているのが「根の世界」です。3. 11の食料支援に動いて以降、マーケットは「モノの売買」という範囲を超える意味があることに気づきました。 マーケットがあることで普段からコミュニケーションをとることができ、いざというときにスムーズに情報や物資、食材、人材が集まることができる。そしてそのネットワークが大きな災害を前に力になりうるということを実感したのです。

この「いざというときに食糧支援のネットワークとして機能する」ということが「森の集い」の「根の世界」です。この地表に見える大きく広がった「葉の世界」と、同じように地中に広がった「根の世界」がともにあることで、どんな風雨や災害にも耐える樹として、しっかりと大地に生きることができます。そしてその一本の樹から種がこぼれ、芽をだし、小さな一粒の種からスタートした「森の集い」がいずれ街の中心に大きな森を創るかもしれません。


どんなときでも自然のサイクルの中に正しいカタチ、デザインはすでにあるのではないかと思います。それを人間のエゴで勝手に歪めていくのではなく、その芯を、根元を見つめることがこれからの世の中に必要なことだと感じています。普段はマーケットにゆるく集まって、みなさんが実践している楽しさやおいしさ、自然に寄り添った暮らしを提案し、その魅力をより多くの人に知ってもらうことが目的です。

人口の集中している大阪の中にその魅力に気づく人が増えることで、正直に生きる農家さんや職人さんたちの暮らしを支え、自分たちの生活も豊かにしていくことにつながると考えています。また森に集う人たちには、すでに成っている実を食べるだけではなくて、種をまき、育て、次の樹になるまでの過程、魅力を知ってもらう形で提案していけたなら、とても意味のあることではないかと思います。

その一方で、各地で活躍する人たちが「森の集い」を通してネットワークを創り、お互いの活動を理解し、協力し合うことで、街と地方の新しい循環、人と人、人と地域の新しい繋がりが生まれ、希望溢れる未来を創造することに繋がっていくことを願っています。


森の集い代表
五ふしの草 榊原一憲
オーガニッククロッシング 出口晴久